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2023年09月14日
虚血性腸炎
虚血性大腸炎は突然の腹痛とその後に続く血液混じりの下痢が典型的な症状の病気です。原因は大腸の血管が一時的につまり、腸の粘膜に血液が流れなくなるためです。動脈硬化による目詰まりや、便秘・排便時のいきみで過度に腸管内の圧が上昇し粘膜血流障害が生じると考えられています。血流障害の程度によりむくみや出血性潰瘍を生じます。中には広い血流障害で深い潰瘍ができ、腸管に穴が開き緊急手術となることもあります。発症年齢は動脈硬化、高血圧などを持った60歳以上が中心ですが、動脈硬化のない30歳台にもしばしばみられます。若年発症は女性に多く、理由は常習便秘で排便時のいきみが習慣となり、それが粘膜血流障害を誘発すると指摘されています。便秘の方は普段から便の固さに注意し、いきまずに排便できるようにすることも大切な予防策です。また、脱水状態では血液がドロドロとなり細い血管をつまらせる原因となるため、暑い時期のこまめな水分補給は大切です。 突然の腹痛の後に血液混じりの下痢をしたら、専門医を受診するようにしてください。